
こんにちは
2歳差育児中専業主婦ちょりんです
出産には普通(経膣)分娩と帝王切開があります。
私は1人目が逆子だったために予定帝王切開を経験しました。
当時の心境としては以下のようでした。
帝王切開は普通分娩よりも楽していると思われそうで嫌だ
お腹切るの怖いし、術後はやっぱり痛い?
産後ちゃんと赤ちゃんのお世話をできるか心配・・・
帝王切開を予定されている人はこのように不安に思うんじゃないでしょうか。
経膣分娩を望んでいた私ですが、「帝王切開でよかった」と思っています。
この記事を読めば
胸を張って帝王切開で出産してよかったと思える
帝王切開のメリットをたくさん知っておけば怖さが減る
この記事では「普通分娩から何らかのトラブルで緊急帝王切開をする」よりも「逆子や双子のような多胎妊娠、妊婦の持病のために事前に帝王切開をすると決めている予定帝王切開」の人へ向けて紹介しています。
私は1人目を逆子で予定帝王切開したため、2人目も予定帝王切開でした。
その経験を踏まえて「予定帝王切開のメリットデメリット」をまとめてみたので、不安な方はぜひ読んでみてください。
予定帝王切開のデメリット
①帝王切開は楽だという固定観念に悩む
「帝王切開は楽をしている」「下から産まないと弱い子になる」などと普通分娩が1番だという意見を持っているひと昔前の人がいます。
帝王切開で産むと決めてもそのようなことを言われると悩んじゃいますよね。
私の周囲でもそのような考えを持っている人が少なからずいて、決まって普通分娩を経験した年配の女性・親世代でした。
帝王切開で出産する人の割合は1990年には病院で11.2%、診療所で8.3%でしたが、2017年ではそれぞれ25.8%、14%となり、27年間で倍増しています。帝王切開率の増加の要因として考えられるのは、「医療的に無理をしなくなったこと」が挙げられると思います。
日経WOMEN
逆子の経腟分娩はリスクを伴いますが、ほとんどのケースで何事もなく出産に至るため、ひと昔前は逆子であることだけを理由に帝王切開を選ぶことはありませんでした。しかし今は、予期せぬ事故が起こるリスクを可能な限り回避するために、多くの施設で帝王切開が推奨されています。
日経WOMEN
日本では出産する約4人に1人が帝王切開で出産しているようです。
逆子が理由だけでなく、双子などの多胎妊娠、昔と比べて母体の年齢が上がっていることで婦人科疾患を持つ人の増加に加え、「医療的に無理をしなくなったこと」が要因となって帝王切開が昔よりも当たり前の時代になっているみたいです。
一昔前まで逆子でも多胎妊娠でも普通分娩をしていた世代にとっては「帝王切開は楽している」という固定観念になっても仕方のない背景ではあると思います。
「普通分娩でないと弱い子になる」とは医学的根拠があるのか定かではありませんが、少なくとも我が家の2人の子供は大きな病気もせず至って健康体です。
このような考えに対して帝王切開にはメリットはあるので気にしなくていいと思います。
普通分娩も帝王切開も同じ立派なお産です。
②産後3日間は痛みとの戦い
当たり前ですがお腹を切って出産しているので、手術後の麻酔が切れた後は痛いです。
一般的に麻酔して出産後、3〜5時間で麻酔は切れます。
1人目は個人産院で出産したので、麻酔が切れた後はロキソニンなどの痛み止めで耐え忍んでいました。
2人目出産をしたのは大きな大学病院で硬膜外麻酔をいう麻酔をしたため、麻酔の管が背中に入っているので、自分でボタンを押して痛み止めを注入していました。
術後2日目から傷口の治りを促すために、痛みに耐えながらトイレまで歩く練習をさせられます。
早いと3〜4日目には普通に歩けるようになっていました。
人にもよりますが痛みのピークは術後3日ほどでした。
③手術なので術前術後ご飯が食べられない
逆子で予定帝王切開の場合、前日入院のところがほとんどかと思います。
私が入院した病院は、前日夜間21時より飲食禁止でした。
術後1日目も、徐々に食べる量を増やしていく流れだったので、お腹がすいているのにたくさん食べられないことがきつかったです。
病院によるデメリット
病院によっては
「家族の立ち会い出産ができない」・・・旦那さんのみOKのところも。
「術後すぐ抱っこ(カンガルーケア)できない」・・・母体の傷口処置のためすぐに抱っこは難しいが病院によってはできるところも。
生まれた直後は頭の隣で赤ちゃんを一目見せてくれましたが、その後は自分の処置、麻酔が切れた後の痛みの戦いで術後すぐは赤ちゃんどころではなかったのが本音です。
どうしても帝王切開でも立ち会い出産したい、カンガルーケアしたいと考えている人はそういう病院を探してみてもいいでしょう。
予定帝王切開のメリット
①予定を組みやすい
正産期(妊娠37週から41週)のところで、先生の都合と合わせてどの日にちにするか手術日を決めます。
私は3日ほどの候補日を提示されて、そこから旦那さんの仕事の都合も考えながら決定するかたちでした。
子供の誕生日を決めてしまうのも不思議な感覚ですが、予定帝王切開は手術前後の予定を組みやすかったです。
あと、陣痛がいつくるかわからない恐怖も普通分娩より少なく、予定帝王切開は家族がいる時に出産予定であるため安心感がありました。
②短時間で出産できる
手術開始から赤ちゃんが生まれるまで約5〜10分、全体では約1〜2時間が平均時間です。
普通分娩は本格的な陣痛開始から初産だと12〜14時間、経産婦だと4〜6時間が平均時間なので、それと比べると帝王切開は赤ちゃんには短時間で会えます。
③手術なので健康保険が使える
自然分娩は病気ではないため、健康保険や医療保険の対象とはなりません。一方、帝王切開は医療行為が伴うため保険の対象となります。帝王切開の手術や投薬・検査・入院費用などについては健康保険が適用され、自己負担額は3割に抑えられます。
みんなのマネ活
帝王切開は医療行為のため帝王切開に関わる費用には健康保険が使えます。
限度額認定証が併せて使用可能であるため、認定区分によっては費用が抑えられたりする可能性があります。
しかし、入院期間が普通分娩よりも長いため保険適用外の部分でお金がかかることもあります。
ただし、食事代や差額ベッド代、分娩介助料、検査料(帝王切開に関係しない部分)などは保険適用外になり、全額自己負担です。帝王切開は保険が適用されますが、入院期間が長くなると保険適用外の費用の負担が大きくなり、自然分娩よりもお金がかかることがあります。
みんなのマネ活
また、民間の医療保険に加入していた場合、普通分娩と違って帝王切開は「入院給付金」と「手術給付金」の保障対象なので給付金がおりるみたいです。
④入院期間が長い
普通分娩は約5日間の入院に対して、帝王切開は約7〜10日の入院です。
その分入院費が高くなりがちですが、赤ちゃんのお世話以外は、家事を気にせずゆっくりと術後の体を休めることができます。
⑤赤ちゃんの頭の形が丸い
帝王切開で生まれた赤ちゃんは産道を通っていないため、頭の形がまん丸です。
生まれた時は頭の形が綺麗とよく褒められました。
帝王切開も立派なお産です
妊娠後期になっても逆子が治らず、お腹の張り止めの薬を飲みながら逆子体操やお灸も試しました。
お腹の張りが辛く途中で諦めましたが、それでも頑なに治らなかった逆子でした。
外から逆子を治せる外回転術も紹介されましたが、母子共にリスクがあるとのことを聞いて、私はお腹を切ることを選びました。
リスクをとって普通分娩にこだわるのはそれはすでに私のエゴだと思ったからです。
結果として、生まれてきた娘の首にへその緒が巻き付いていたために逆子から回れなかったとのことでした。
無理やり元に戻していたらと思うと怖くなりました。
お腹がずっと張っていたのも赤ちゃんからの無理しないでのメッセージだったかもしれません。
今、逆子で体操も頑張って普通分娩で産みたいって思われている人はそれでいいと思います。
ただ「母子共に安全な出産であれば問題ない」「帝王切開も立派なお産である」ことを理解した上で最善の方法を選んでみてください。
普通分娩も帝王切開も何が起こるかわからないリスクの中、みんな頑張って出産していてどちらも立派なお産だと思います。
予定帝王切開で悩んでいる方、デメリットを踏まえてぜひメリットを胸に「帝王切開でも大丈夫!」と胸張ってくださいね。
コメント